権利トラブルを防ぐ!著作権・商用利用OKな素材の選び方

動画制作において見落とされがちなのが「著作権」の問題です。音楽や画像、映像素材を無断で使ってしまうと、思わぬトラブルや損害賠償につながることも。特に商用利用を考えている場合は、素材の選び方に細心の注意が必要です。
この記事では、著作権の基本から、安心して使えるフリー素材・有料素材の選び方、注意点までをわかりやすく解説します。
著作権と利用許諾の基本知識
著作権とは、クリエイターが自分の作品に対して持つ「使い方を決める権利」です。動画で使用するBGM、効果音、画像、映像素材などにも著作権が存在します。これらを著作者の許可なく利用することは原則NGです。
たとえば、
◆商用のYouTube動画で有名なアーティストの曲を使う
◆他人のブログから画像を無断転載する
◆「フリー素材」と書かれていても、利用規約を読まずに使用する
といった行為は、著作権侵害にあたる可能性があります。中でも注意すべきなのが「商用利用の可否」です。非営利であれば使える素材でも、広告付きの動画や企業案件に使うと著作権侵害になるケースもあります。
著作権の他にも、
◆肖像権(人の顔や姿に関する権利)
◆著作隣接権(演奏者やレコード製作者の権利)
などが関係するケースもありますので、使用前に素材の「利用許諾条件」を必ず確認しましょう。
安心して使える素材サイトの活用法
著作権トラブルを防ぐためには、「利用条件が明記された素材サイト」を使うのが安全です。以下に商用利用可能な代表的な素材サイトをご紹介します。
- フリー画像・映像素材サイト
- ◎Pixabay(https://pixabay.com/ja/)
→商用利用OK、クレジット不要。ただし一部に注意が必要な素材もあり。 - ◎Pexels(https://www.pexels.com/ja-jp/)
→高品質な動画もあり。YouTube動画にも多数使われています。 - ◎Unsplash(https://unsplash.com/)
→写真特化ですが、商用にも安心して使える。
- 音楽・効果音サイト
- ◎DOVA-SYNDROME(https://dova-s.jp/)
→日本語対応。商用OKの楽曲が多く、ジャンルも豊富。 - ◎BGMer(https://bgmer.net/)
→完全オリジナルのロイヤリティーフリーBGMが多数。 - ◎効果音ラボ(https://soundeffect-lab.info/)
→効果音専門サイト。ゲーム実況や解説動画でも人気。
- 有料素材サイト(クオリティ重視の方向け)
- ◎Artgrid(https://artgrid.io/)
→サブスク型で映像・音楽が使い放題。商用ライセンス付き。 - ◎Adobe Stock(https://stock.adobe.com/jp/)
→高品質&信頼性が高く、企業案件にも安心して使用可能。
使用時に気をつけたいポイント
素材を安全に使うためには、「使う前」と「使った後」の2つのタイミングで意識すべきポイントがあります。
✔️素材を使う前
-
◆ライセンスの種類を確認:「CC0(著作権放棄)」や「商用利用可」と明記されているかチェック。
◆クレジット表記の有無:一部の素材は、「作者名の表示」が義務付けられていることがあります。
◆改変の可否:編集や加工が可能かどうかもライセンスによって異なります。
✔️素材を使った後
-
◆利用記録を保存する:いつ・どの素材を・どのサイトから使ったかを記録しておくと、トラブル発生時の証拠になります。
◆ライセンス変更に注意:一度取得した素材でも、あとから利用条件が変わることがあります。できれば素材をダウンロードした際に、ライセンス情報も一緒に保管しましょう。
フリー素材では不安が残る場合、有料素材の購入や自社制作素材の活用を検討するのもひとつの選択です。企業のブランディング動画や商品PR映像では、特に「権利面の安全性」が重視されます。
動画制作における素材の使用は、「著作権の正しい理解」と「信頼できる素材サイトの活用」がカギとなります。特に商用利用では、万が一のトラブルが信用問題や損害に直結することも。今回紹介した素材サイトやポイントを活用して、安全かつ安心な動画制作を心がけましょう。
・無料で商用利用できる動画の素材を探している方
・動画素材を使う上での注意点