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コラム|東京都千代田区|GIGA株式会社

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コラム

Bootstrap4のレスポンシブレイアウトについて

レスポンシブなレイアウトを実現するためのコード

人気のUI作成フレームワークBootstrap 4では手軽にレスポンシブWebデザインを実現することができます。また、定義されているスタイルを学ぶことでレスポンシブなレイアウトを作る上でのCSSの勉強にもなります。本エントリーでは入門記事の一環として、Bootstrap 4でのレスポンシブWebデザインの基本について解説しつつ、定義されているCSSコードの意味にまで踏み込みます

ブレークポイントと区間名からなるクラスを使って、レスポンシブなレイアウトができます。

基本形は下記です。

 

レスポンシブなレイアウトを実現するためのCSSクラス.col-(区間名)(列数)

(区間名)以上の画面幅で、(列数)幅のボックスにする」という意味です。

 

いくつか具体例を見てみましょう。

 

クラス名 意味
.col-xs-10 0px以上で10列幅のボックス
.col-sm-6 544px以上で6列幅のボックス
.col-md-2 768px以上で2列幅のボックス

各クラスが定義されているBootstrapのCSSコードを見てみましょう。xs以外は@media (min-width: ○○px)が指定されていますが、これは「指定の画面幅以上のときに適用するスタイル」という意味を持ちます(※)。

sm@media (min-width: 544px)なので画面幅544px以上で適用されるスタイル、xs@mediaの指定が無い為、全ての画面幅、つまり0px以上の時に適用されるスタイルということになります。

BootstrapのCSSコード抜粋(コメントは筆者による)

 

/* 0px以上で10列幅のボックス */
.col-xs-10 {
    width: 83.333333%;
}

/* 544px以上で6列幅のボックス */
@media (min-width: 544px)
.col-sm-6 {
    width: 50%;
}

/* 768px以上で2列幅のボックス */
@media (min-width: 768px)
.col-md-2 {
    width: 16.666667%;

}

 

※ メディアクエリー(CSS Media Query)と言います。

 

レスポンシブなレイアウトを作ってみよう

では実際にレスポンシブなレイアウトを作ってみましょう。次の3つのボックスを作ります。

① 0px以上で10列幅のボックス
② 544px以上で6列幅のボックス
③ 768px以上で2列幅のボックス

コードは下記です。m-t-1クラスは上方向へのマージン(※1)を、bg-*系のクラス(※2)は背景色を指定するものです。

レスポンシブレイアウトの3つのボックス

 

<div class="row m-t-1">
  <div class="col-xs-10 bg-primary">① 0px以上で10列幅のボックス</div>
</div>

<div class="row m-t-1">
  <div class="col-sm-6 bg-success">② 544px以上で6列幅のボックス</div>
</div>

<div class="row m-t-1">
  <div class="col-md-2 bg-info">③ 768px以上で2列幅のボックス</div>

</div>

 

※1 Utility classesのSpacing

※2 Utility classesのContextual colors and backgrounds

 

レイアウトの変化を観察

jsdo.itにアップロードしたデモを通して、ボックスのレイアウトがどう変わるかを見てみましょう。まず、画面幅400pxの時はボックス①(以下①)のみ列幅指定が有効になります。ボックス②とボックス③の列幅指定は無効となり、block要素のデフォルト値である横幅100%が適用されます。

 

複数のブレークポイントによるレイアウト

これまで紹介してきたのは、次のように1つのブレークポイントによるレイアウトの変化のみでした。

  • 544px以上の時は6列幅

実際のコンテンツでは、次のように複数のブレークポイントを使って一つのボックスのレイアウトを変化させたいことがあるでしょう。

  • 0px以上544px未満の時は6列幅
  • 544px以上768px未満の時は12列幅
  • 768px以上の時は2列幅

実現するには次のようにcol-(区間名)-(列数)
クラスを複数指定することで可能です。

挙動はjsdo.itよりご確認ください。

 

<div class="row">
  <div class="col-xs-6 col-sm-12 col-md-2 bg-primary">
    ④ 複数のブレークポイントによりレイアウトが変化するボックス
  </div>
</div>

 

発展:複数のブレークポイント指定のコードの意味

少し発展的内容です。何故先ほどのコードで複数のブレークポイントによるレイアウト変化が可能なのでしょうか? 各col-クラスにより、ボックスには次のレイアウト命令が出ています。

  • 0px以上の時に10列幅
  • 544px以上の時に6列幅
  • 768px以上の時に2列幅

Bootstrap 4のCSSソースコード(bootstrap.css)の.col-xs-*.col-sm-*が定義されている部分を見るとわかりますが、クラスの定義順は下記のようになっています。

 

  1. col-xs-*
  2. col-sm-*
  3. col-md-*
  4. col-lg-*
  5. col-xl-*

CSSでは後に定義されたスタイルが優先されるので、結果的にレイアウト命令は下記と同じ意味になるのです。

 

  • 0px以上544px未満の時は10列幅
  • 544px以上768px未満の時は6列幅
  • 768px以上の時は2列幅

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